行政書士みうら国際法務事務所
<最良の解決策をご一緒に考えましょう>
終活とエンディングノート
「終活」という言葉を知っていますか。 昨今、新聞・雑誌に
取り上げられ、又テレビ・ラジオからの情報も多くなっています。
「終活」のイメージとは、ご自身の人生の後半・終盤を、健康で
ご自分の思った通りに、自分らしく生きて、最期は微笑みながら
ろうそくの炎がゆっくりと消えて行くように、堂々として、何の悔いもなく、この世に生まれ出た事に感謝しながら、深い眠りに入って行くような、神聖な、荘厳な感覚ではないでしょうか。
今や日本人の平均寿命は、男性81歳、女性は87歳を超えています。
長生きをして、終盤を楽しいものにしたいと思うのは自然です。
しかし、人生が長くなればそれだけリスクも増えます。
病気やけが、認知症や寝たきりなど誰も考えたくはないのですが
避けられないこともあります。
核家族化し、地域との結び付きも希薄となった現代社会において、
やはり「終活」を考える必要があります。 自分らしく最期を
迎える準備をしておくことは大切なことでしょう。
自分に万一の事があった時、それに備えをしておく事で、不安は
軽減されます。 そして前向きに毎日を楽しんで生きて行けます。
それにはどんな準備をして行ったら良いのでしょうか。
「エンディングノート」とは、事故や病気
になってしまった時や
あるいは人生の終幕に向けて、
家族に伝えたい事がある時、
事前に記入して残しておくノートです。
書店に行けば、簡単なものから詳細に
記入できるものまで、さまざまな
タイプの「エンディングノート」が
市販されています。
ご自分にあったものを選んで下さい。
私が選んだエンディングノートを参考に紹介します。
書籍名 「人生卒業のために書き残すファイナル
ノートBOOK」
著者 林 清子
発行書 ㈱幻冬舎ルネッサンス
林 清子さんの学識は極めて深く、終活の実務における
第一人者といえる方です。
又、この書籍の中で「終活を誰に相談するのがよいか」との
具体的な記述があります。
1、税理士 →相続税の申告が本分
(費用 中)
2、司法書士→相続登記が本分
(費用 中・低)
3、弁護士 →本分はないが行う
(費用 高)
4、信託銀行→相続業務を行うが本分ではない
(費用 高)
5、行政書士→相続財産調査及び遺産分割協議書の作成が本分
(費用 中・低)
*信託銀行の相続における最低金額は、各信託銀行とも一律で100万円以上とされています。また、その業務の中には、「遺産分割協議書」の作成
は含まず、さらに、「隠れた相続財産の調査」はしないとなっています。
また、「争いの状態になった場合は業務から外れてしまう」とあります。
*弁護士の場合、相続における着手金は、争いがない場合でも、最低50万円以上で、争いがある場合はさらに高額とあります。また、報酬金は、争いがある場合は「獲得した金額の10%以上」で、争いがない場合は「獲得した金額の1/3を計算の基準として、その金額の10%以上」との報告があります。
エンディングノートは遺言書ではありません。
自由に書けるのです。
指定された様式に沿って書き込んでいくのですから
さほどむずかしくはありません。
ぜひ一冊購入してみて下さい。
この事があなたの終活のスタートになるはずです。